Adobe Air

コードネーム"Apollo"と呼ばれ温められてきた Adobe の新プラットフォームが
「AIR(Adobe Integrated Runtime)」として正式に動き出しました。


普通に言うと、Safariブラウザでできること(HTML/Javascript/CSS/Flash/Ajax)と、パソコン上の通常の操作(クリックやドラッグ)、PDFのハンドリングなどができるアプリケーションの実行環境。


わかりやすくいうと
「インターネットでできることをパソコンにまるごとダウンロード」して再生するソフトです。


通常は 「OS(Windows) + ブラウザ(InternetExporer) + プラグイン(Flash) + "つながっている回線"」
が必要なところが

Air 環境下だと 「Air実行環境(パソコンとか組込み済みデバイス) + "つながっていなくても良い回線"」
のふたつだけ、とシンプルに。


Yahooメールや Gmail なんかのインターネットフリーメールを使っていて、
「受信済みのメールが見たいだけなのに、毎回つなぐのが面倒くさい」と思ったことがあれば解決。

そんなインターネット上にあるソフトが、まるごとパソコン上だけで実行できるようになるわけです。
(Webメールはオンラインにあることこそ価値があると思うので、例はビミョーですが)


なにが利点か。
 ・オンラインじゃなくても実行できるので回線ダウンによる業務ストップが無い
 ・いままでのWebアプリケーション技術や資産が使える
 ・Flashアプリケーション(Actionscript)とか作ったことのある人なら、
  そのままデスクトップアプリが作れる
 ・Webとアプリケーション、ひいては印刷物まで破綻しない同じデザインにできる
 ・毎回つながっている状態にする必要性が無いので、セキュリティも向上する


元絵描きとしてはこんなところでしょうか。

Adobe のすごいところは、これの基本的な機能に関してすべて「無料」で提供したところ。
いまの世の中考えれば当たり前の流れといえばそれまでですけど。

便利な開発環境を売り物にして差別化したあたりがまたシタタカで好みですw


パソコンにこだわった技術ではないので、組込みデバイスが増えてくれば、
家にあるパソコンのような ローカルデバイスも、携帯電話も、ビデオデッキも、事務所で使うコピー機でさえ、同じような操作感で、同じデータを共有しながらハンドリングが可能になったり……妄想が膨らみすぎてどこから手を着けたらよいのかわからなくなりそうですが。


境界線だった部分をつないで境界線の無い世界を提供する、Adobeのユビキタスなご提案。

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